「ツタエル|東日本大震災をつたえる高校生・千葉拓人写真展」

ネットのニュースでたまたま知った、被災地の高校生が撮った写真の展覧会。
石巻の高校生が、いま何を感じているのか知りたくて、ずっと気になっていました。

10万枚の中から、彼が選んだのは震災直後の石巻ではなく、少しずつでも日常を取り戻している石巻でした。
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ご本人には会えませんでしたが、会場の遠野まごころネット東京事務所にいらしたスタッフさんとお話させていただきました。
いま、被災地では何が求められているのかお聞きすると、「安定して継続できる仕事と、安心して暮らせる家。普通の暮らしですね」とのこと。
雇用はあっても、ほとんどが工事現場の仕事で、短期のものばかり。その現場が終われば、また一から仕事を探さなければならないのです。
人口減少も止まらず、子育て世代や、働き手となる人々がまちを出て行き、残っているのは高齢者。税収は減っているのに、医療費は嵩む、といった苦しい財政状況だそうです。
印象的だったのは、「非日常の支援ではなく、日常的な支援が必要」と言われたことでした。
イベントを開催したり、物資を送ったりするのは非日常。じゃあ、日常的な支援ってなんだろう?
「現地に行ってもらうのも一つ。そこまでしなくても、被災地の物を買っていただくのはとても喜ばれますよ」
 
そういえば、DOORzから徒歩5分の遊行茶屋でも、カスミちゃんが三陸の物産品を売っていました。
私も会場で売っていた仙台麩をお買い上げ。最近お麩料理にハマりつつあるので、ちょうどよかった(笑)
 
厳選された12枚の写真の中で、私がいちばん惹かれた作品が『夏の終わり』と題されたひまわりの写真。
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こんなコメントが添えられていました。
「石巻私立門脇小学校の近くに咲いていたひまわり。力強く天に向かって伸びる姿に励まされる。」
夏の夕焼けの空の色に、くっきりとしたひまわりのシルエット。
まっすぐに、上へ。
彼の未来に対する思いや願いが、ひまわりの姿に重なって見えるような気がしました。
 
一方で、胸が傷んだコメントもありました。
「時間の流れは残酷だ。復興が進むに連れて、人々の中から震災の記憶が消えていく。忘れてはならないものを私たちは手に入れたはずなのに・・・・」
震災後の日本。様々な問題や、矛盾をあちこちに抱えたまま、次の流れが来ているうねりを感じます。
そんな中で、被災地が置き去りになることがないように、忘れられることのないように。
私も時間をかけて、これからも向き合っていきたいです。
 
 
「ツタエル|東日本大震災をつたえる高校生・千葉拓人写真展」
東京会場は本日で終了ですが、来週から埼玉県川口市で開催されます。
お近くに行かれた際は、足を運んでみてください。

会期:2014年2月26日(水)~3月2日(日)5日間|時間:10:00〜18:00

場所:燦ぎゃらりー|埼玉県川口市栄町3-11-22(川口銀座商店街「樹モール」内)
※JR川口駅から徒歩5分

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