黒羽の藍染め職人、ゆうちゃん。
休業中のDOORzですが、スペシャルゲストがやってきました。
昨年、日本一周中にDOORzに泊まってくれたアキラくん&まーくんです。
こんなにDOORzを大切にしてくれる彼らを、那須のステキな人に会わせたいなぁ。
そう思って向かったのは黒羽の藍染め屋、『紺屋』さん。こちらの主人、ゆうちゃんに工房見学をお願いしました。
ゆうちゃんは、地元の中学校で伝統工芸である藍染めの授業もしているそう。
DOORz一行も、授業を受ける気分でお勉強させていただきました。ゆうちゃんの授業は、クスリと笑えるコネタが満載で、そのセンスに脱帽!!オトナも受けたい授業でした。
藍染めのイロハを教わったところで、次は体験。
型紙を敷いて、餅粉と糠を炊いた糊を均一に乗せていく作業を習いました。糊がついたところは染まらず白抜きになります。
まずはゆうちゃんのお手本です。
次はまーくんの番。簡単そうに見えたのに、難しいよね。
アキラくんも挑戦。見かけによらず、不器用なんだとか。そうかなぁ?
ゆうちゃんは修業時代、この木べら(?)を水平に動かす練習を、30日間ずーっと一人でやっていたんだそうです。
しかも型紙なしで、糊もなしで、完全にエアー!!もう私なら、2日で辞めてますね。。。
30日たって、やっと糊を触らせてもらえるんだとか。確かに型紙はとっても繊細なものなので、万が一ヘラで切ってしまったら大変だけど。職人の世界は厳しい・・・
細かい模様の型紙をきることも、挑戦させてもらいました。
わたし、こういうの結構好きかも。だけど、柿渋を塗った紙が厚くて力がいるのが大変!貴重さがわかります。
次は藍を保管している、蔵を見せてもらいました。
染めてすぐは緑色。空気に触れて酸化されることで、深い藍色になっていくそうです。知らなかった!
己の手を染める宿員・・・これが結構落ちないんです。
ゆうちゃんの手も爪も、藍に染まっているので、おつりをもらうときにびっくりされてしまうそうです(;゚∀゚)
これが藍を発酵させている甕。けっこう深いです。
震災の時は、これが割れていないかがいちばん心配だったそう。近所の方も気にして見に来てくれたんだって。
こちらが保管されている藍。ブクブクしているのは「藍の花」です。
藍は花が咲く前に刈り取って発酵させてしまうので、本当の花を咲かせることはないのですが、ここで染料になって初めて花が咲くという、素敵な由来があるそうです。
この藍を大きな浴槽みたいなところに移して、染めていきます。
夏場はきれいに染まるけど、温度が低い冬は染まりにくいとか。電気で温めながら染めるそうです。
こちらのサイケな柄のTシャツは、ゆうちゃんのオリジナルデザイン。かっこいいでしょ?
もうすぐ商品化の予定ですので、お楽しみに!!
お父さんの後を継いで、全行程を一人でこなしているゆうちゃん。
確かな技術を持ちながら、新しいものにチャレンジして、その作品をひたむきに研究して、いつも言葉少なで、こんなにすごいことをやっているのに謙虚すぎるーーーー!!
だからゆうちゃんの周りの人はみんなファンになって、代わりにゆうちゃんの素晴らしさを自慢したくなってしまうのです。
そんなクールでもの静かな彼が、藍の授業で挟んでくるコネタ。このギャップが、またいい!笑
帰り際、私も名刺入れを購入させていただきました。
藍色に名刺の柿色が映えて、素敵でしょ?
旅が終わったら自分のお店を始めるアキラくんも、コースターや名刺入れをお買い上げ。
この人から買いたい、って思えるって幸せなことだよね。
DOORzに帰って、そんな話をしました。
ゆうちゃん、たのしい工房見学をありがとう!!
また遊びにいきます(o´∀`o)ノ
黒羽藍染紺屋
〒3240241 栃木県 大田原市黒羽向町88
0287-54-0865
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